今回は、日本の迷信の中でも広く知られ、子どもから大人まで経験があるであろう不思議な行動――
「霊柩車や救急車を見ると親指を隠す」
という迷信について、じっくりと掘り下げていきたいと思います。
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どうして“親指”なのか?
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なぜ“隠す”必要があるのか?
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地域や時代による違いは?
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どんな精神性が込められているのか?
この記事では、古来の風習・言霊信仰・日本の死生観・地域文化・スピリチュアルな解釈など、さまざまな角度から解説していきます。
🔸「親指を隠す」迷信とは?どんな内容?
日本の迷信には以下のような言い伝えが広く知られています。
◆ 霊柩車を見たら親指を隠すといい
「親指を隠さないと、親が早く死んでしまう」
◆ 救急車を見たら親指を隠すといい
「隠さないと、親に不幸が訪れる」
これらは「死」や「不幸」を象徴する存在を見たときに、自分の親にその不運が及ばないようにするための、身を守るおまじない行為として伝えられてきました。
🔸 親指=“親”を象徴する指の理由とは?
この迷信の核心にあるのが、“指”と“家族の象徴”の対応関係です。これは日本古来の身体観に基づいています。
指の名称 | 象徴する存在 |
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親指 | 親・父母 |
人差し指 | 自分 |
中指 | 兄弟姉妹 |
薬指 | 恋人・配偶者 |
小指 | 子ども |
親指は文字通り「親」の指。
それを**手のひらで隠す(=守る)**ことにより、死や災厄から親を遠ざけようという、極めてシンボリックな行動なのです。
🔸 なぜ“霊柩車”や“救急車”を見るといけないのか?
◆ 霊柩車 ― 死を運ぶ車
霊柩車は、亡くなった方を火葬場や墓地へと運ぶ特別な車両。
特に昔の霊柩車は「宮型霊柩車」といって、金の装飾や寺社のような屋根がついた豪華なものでした。
この“死を乗せて走る”霊柩車を目にすると、古来の日本人は「死の気配に触れる」「霊が憑く」「死が身近になる」などと考え、
死の波動を避けるための行為=親指を隠すという迷信が生まれたのです。
◆ 救急車 ― 生死の境目にある存在
救急車は現在も日常的に目にする車両ですが、運ばれる人が「命の危機」に直面しているという点では、霊柩車と同様に「死と隣り合わせ」の象徴です。
そのため、救急車を見ることで
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死のエネルギーに触れる
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不吉な気をもらってしまう
という考え方が根付き、親を象徴する親指を隠すという行為が同様に行われてきたのです。
🔸 地域文化による違いとバリエーション
この迷信は全国的に知られていますが、地方によって表現や意味合いに少しずつ違いが見られます。
【関西圏】
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「親指を隠さないと親が死ぬ」という言い方が強めに伝わる。
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子どもに対するしつけや道徳教育として機能していた面も。
【関東圏】
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「隠さないと不幸になる」「良くないことが起きる」という曖昧な表現が多い。
【九州・四国】
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「親指を隠さないと連れて行かれる」=死者の霊に目をつけられる、という霊的な意味が強調される。
【東北・北海道】
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「親指を握って三回おまじないを唱える」など、動作と呪文がセットになる例も。
いずれの地域でも、「親を守るための動作」であることに変わりはなく、日本全体に共通する文化的背景を感じることができます。
🔸 迷信のルーツ①:死の穢れと日本の死生観
日本には古代から「死は穢(けが)れである」という考えがありました。
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死者の家を避ける
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葬式のあとに塩で清める
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喪に服す・忌み期間を設ける
こうした風習の中で、**「死の波動に触れた者は運を落とす」**という意識が強くなったと考えられます。
霊柩車や救急車は「死の入り口」を想起させる存在であり、それを見たときに自然と“身を守る”反応が生まれた――それがこの迷信の原点なのです。
🔸 迷信のルーツ②:言霊信仰と身代わり思想
もうひとつ重要なのが、日本の伝統的な言霊信仰と身代わり信仰です。
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指に宿る“霊”が家族の代わりに災厄を受けてくれる
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隠すことで“呪”や“穢れ”を見せないようにする
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身代わり人形や陰陽道の“結界”に近い発想
つまり、親指を隠すことは、霊的に「親を守る結界をつくる」行動であり、
言葉では言えない願いを、体で祈るという日本人らしいスピリチュアルな動作なのです。
🔸 スピリチュアル視点での意味
パワーストーンや言霊に関心がある方にとっても、これらの迷信は見逃せません。
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親指=“大切な存在”を守る象徴
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死の気配=波動の低下、運気の揺らぎ
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隠す行為=結界を張る・波動防御のシールド
親指を手のひらに収めることで、「ここは守られた空間」という無意識のエネルギー場をつくる行為とも解釈できます。
また、日頃から守護石(お守り石)を身につけている方は、
霊柩車や救急車を見かけたときに石に触れることで波動を整えるのもおすすめです。
🌿 まとめ:迷信の奥に宿る“家族愛”と“生きる知恵”
「霊柩車を見たら親指を隠す」
「救急車を見たら親指を隠す」
一見、奇妙な迷信に思えるかもしれませんが、
その奥には**「親を大切に想う気持ち」や
「死を軽んじない慎ましさ」
そして「目に見えないものを感じ取る力」**が込められているのです。
今では科学が進み、迷信は“非合理”と見なされることもあります。
しかし、昔の人々がこうして家族を守る祈りの形を編み出してきた背景には、
現代にも通じるスピリチュアルで温かな智慧があると私は思います。
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