日本神話に登場する「八百万(やおよろず)の神」の一柱であるツクヨミノミコト(月読命)。
太陽神アマテラスオオミカミ(天照大神)やスサノオノミコト(須佐之男命)と並ぶ重要な神でありながら、その存在は神話の中で少し謎めいたものとなっています。
本記事では、ツクヨミノミコトについて詳しく解説し、クスっと笑えるエピソードも交えながらご紹介します。
ツクヨミノミコトの誕生
ツクヨミノミコトは、『古事記』や『日本書紀』によると、イザナギノミコト(伊邪那岐命)が黄泉(よみじ)の国から戻った後、禊(みそぎ)を行った際に誕生しました。
具体的には、イザナギが右目を洗った時に生まれたとされ、左目からはアマテラス、鼻からはスサノオが生まれたとされています。
このことから、ツクヨミは「月の神」、アマテラスは「太陽の神」、スサノオは「嵐の神」として、それぞれの役割を持つようになったのです。
ツクヨミノミコトの役割と性格
ツクヨミノミコトは「夜の世界」を司る神とされ、アマテラスと対をなす存在です。
しかし、太陽の神アマテラスほど神話の中で活躍する場面は多くなく、登場するエピソードは非常に限られています。
そのため、ツクヨミは「謎多き神」としての側面が強いのです。
性格としては、冷静沈着で静かなイメージが強く、アマテラスのように積極的に物事を動かすタイプではなく、スサノオのように破天荒でもありません。
しかし、彼が神話の中で唯一大きく関わる事件があり、それが「ウケモチ事件」です。
クスっと笑える!?ウケモチ事件
ツクヨミノミコトの最も有名なエピソードが、「ウケモチノカミ(保食神)」との騒動です。
ある日、アマテラスはツクヨミに「地上の食べ物を見てきてほしい」と命じます。
そこで、ツクヨミは食物の神であるウケモチノカミのもとを訪ねました。
ウケモチノカミは大歓迎し、さっそくおもてなしを始めます。
しかし、その料理方法がなんともシュール!
-
口から魚を吐き出す
-
鼻からお米を出す
-
お尻から鹿や鳥を取り出す
まるでマジシャンのように体の各部位から食べ物を生み出すウケモチ。
しかし、ツクヨミはこれを見て大激怒!「なんと不浄なことをするのだ!」と憤り、ついにはウケモチを斬り捨ててしまいます。
その報告を受けたアマテラスは大ショック。
「なんてことをしてくれたの!」とツクヨミを激しく叱責し、それ以来、二神は絶縁状態に。
これが「昼と夜が交わらない理由」とされています。
しかし、冷静に考えると、ツクヨミの気持ちも少しは分かるかもしれません。
もし目の前で料理人が鼻から米を出し始めたら、「え、どういうこと?」と固まってしまうでしょうし、ましてやお尻から鹿が出てきたら、驚きすぎて食欲が吹き飛ぶのも無理はありません。
ツクヨミノミコトの信仰とご利益
ツクヨミノミコトは、月の神として「時間」や「暦」を司る存在とも考えられています。
そのため、以下のようなご利益があるとされています。
-
安産・子宝 …月の満ち欠けが女性の体と関係するため
-
航海安全 …月の光が夜の航海を導くため
-
農業の守護 …月の満ち欠けと作物の成長が関係するため
また、ツクヨミを祀る神社としては、京都の「月読神社」や三重県の「伊勢神宮(内宮別宮・月讀宮)」などがあります。
まとめ
ツクヨミノミコトは、アマテラスやスサノオに比べると登場回数が少ないものの、日本神話において重要な役割を持つ神です。
その性格は冷静で落ち着いているものの、ウケモチ事件では思わぬ激昂を見せる一面も。
もし現代にツクヨミがいたら、職場では「寡黙で真面目な人だけど、時々すごい決断をする上司」として一目置かれるかもしれません。
今後、ツクヨミノミコトのさらなる魅力が発見されることを願って、この記事を締めくくりたいと思います!
言霊術占い相談師:コトダマン
オリジナルブランド【CotoD@maJew・コトダマージュ】
メルカリShopsで、オープン!!
👇👇👇👇👇👇👇👇👇👇👇👇👇👇👇👇👇👇👇👇
※個別占い相談や様々なパワーストーン等の開運アイテムを販売中です。